僕の趣味の一つにDIYがあります。
今回ふと思い立って挑戦してみたので紹介します。
元のギター達
過去にもベースを買ってきてオイルフィニッシュにしたことがあります。(別サイト)
普通の塗装より楽でムラになりにくく、かつ見た目も割と好きです。渋いので。
なので、音すら出ないジャンクギターが手元にあったのでそれらを直しつつ色を塗ろうかと思い挑戦しました。
作業前の写真撮り忘れていたけどこの2本。レスポールタイプですね。
下のは10年以上前に買った多分Burnyか何かで、上のは友人の誰かが置いていってそのままのものです。赤と黒の毒々しい珍しいLPです。勝手に塗ります。
ベースは友人がウチに置いていたものを「塗るからくれ」と言ったら二つ返事でくれました。
レジェンドっていう初心者用のメーカーですね。音は別に普通でした。むしろこの値段なら良いほうなくらい。
地獄の塗装剥ぎ
ギターなどのリフィニッシュで最も時間の掛かる、そして最も辛いのが塗装剥ぎの作業です。
今現在塗ってある塗装を落とすのですが、メーカーが作ったものは塗装は固くそしてかなり厚塗りされています。
これを全て剥がす必要があります。
どうやって剥がすかというと、方法はいくつかあってポピュラーなのは
「アイロンで熱してスクレーパーで剥がす」
「紙やすり(サンディングペーパー)でこする」
の2つです。
塗装は熱に弱く、アイロンで熱すると柔らかくなります。そこをスクレーパーで剥がすとペリペリ剥がれます。
しかし今回はオイルフィニッシュですので仕上がりは木の質感そのままです。
スクレーパーだとどうしても木材にダメージを与えてしまいます。
普通の塗装ならそこをパテかなんかで埋めて塗っちゃえばいいんですが、今回はそうは行きません。
なのでヤスリでガンガン削り取って行くしかないんです。
こういう感じです。
サンダー(電動ヤスリ)はほぼ必須です。ないと地獄です。買いましょう。
コツは最初は粗目(60~120番)でガンガン行き、あらかた剥がれたら200、400、1000、1500くらいまで使い仕上げます。
ペーパーはケチらずにガンガン変えた方が効率良いです。
最後に耐水ペーパーの1200と2000でつるっつるに仕上げます。超気持ちいい。
あめ色のが”サンディングシーラー”といい、いわゆる下地です。これはヤスリでキレイに落としてください。
白い部分は安物ギターお得意の薄い合板です。トップに薄い板が貼ってあります。ダサかったのでついでに剥がしました。
こんな感じになりました。濡れてるのは水で洗ったからです。
もともと古いギターなのでキズは多いですが仕方ないです。キズもそれはそれでかっこいいし。
しっかり乾燥させていよいよ塗りに入ります。
塗り
今回はオイルフィニッシュですが、そのままオイルだとさすがに味気ないので、下色を付けます。
オイルフィニッシュでは色を付けるときは「ステイン」という塗料を使います。
今回使ったのはこれ。
真緑とマホガニーです。
ベースは緑、レスポールは1本緑、1本マホガニーにしようと思います。
ステインは4歳でも出来るくらい簡単なんですね。
塗れました。
その後は余分なステインをさっと水拭きして充分に乾燥させます。
完全に乾燥したらウッドオイルを塗っていきます。
ウッドオイルも「塗る」のではなく「浸透させる」塗料になります。
なので通常はウッドオイルの上からニスなどを塗る必要があるんですが、このウッドオイルは乾くとニスのような塗膜を作ってくれます。
適当な布で塗り、その後オイルを付けた耐水ペーパーでこすります。「ガサガサ」が「ぬるぬる」になるのが目安の一つです。
凄まじい量の紙やすりを使うので大量に購入してください。高いものでもないので。
塗り終わったら15分ほど置いて、キレイな布で拭き取ります。
その状態で一晩、乾かします。
その後もう一度布で塗り今度は拭き取らず乾燥させます。
こんな感じでツヤが出てきます。手触りもサラサラつるつるです。
そうして塗りは完成、電子パーツや金属パーツをいれていきます。
パーツの取り付け
次にパーツを取り付けます。
エレキギターのパーツと言えばピックアップ。
これは元々ついていたものをそのまま付けました。
本当は違うものに変えたかったのですが、ピックアップはご存知高いので、完成し音が良さそうだなと思ったらいつか買うつもり。
塗りに失敗しててひどい音なのに高いピックアップ買うのももったいないので・・。
電気回路と金属パーツは全部新品に変えました。
やっぱり金属はピカピカがかっこいいので。
ネットを見ていたらとんでもないものを見つけました。
Amazonで500円。超安い。
これだけではなく、ペグなんかもありました。
調べた所、中国の格安パーツ(要はパクリもの)らしく安いです。クソ安いですね。
大丈夫か、オイと思いましたけれどまあ安いし試しに買ってみることにします。
2本分全部買い換えても1万円行きませんでした。
ただ、難点としてはどうやら日本のアマゾンで買っても中国から届きます。
配送業者はChinaPost、まあ日本についてからはJapanPostつまり日本郵便が届けてくれますが、いかんせん遅い。
注文してからおよそ10日ほどかかります。まあ、海外からなので仕方ないとは思いますが・・。
到着しいざ装着してみると、これが悪くないんです。
さすがは世界の工場中国、品質は問題ありません。多分国内外で販売されてる安めのギターはこういうの使ってるのかな。
ただコントロールノブが2セット注文したのに3セット入ってました。連絡したら「あげる」って言われました。儲けた。
さっくりと取り付けます。
電気回路です。2トーン2ボリューム。既に配線されてるので楽です。
ピックガードの新品を付けました。
渋くていいですね。
3WAYスイッチの配線。
ここを間違えると後々面倒になります。
1本はペグがクルーソンだったのでロトマチックに替
なのでリーマーという工具で穴を広げます。大体10ミリよりちょっと小さめで。
入りました。ナットが汚い。替えるか・・・。
完成でポップで良いですね。雑な木目がいい味出してます。
ベースもさっくりパーツを載せます。
もうちょいツヤがあっても良かったかな。
完成
そうして完成しました。
んー、まあ良いんじゃないでしょうか。
音に関しては元々がそんなに高いものではないので正直そんなに塗装前と後で大差ないです。
多少、塗装が薄くなったので鳴りが良くなったのと、パーツを新品にしたのでノイズは減りました。
何度かギターリフィニッシュをやってますが、何か欲しい色やタイプのギターやベースがあればぶっちゃけ探して買ったほうが良いです。
ただ、価格は自分でやると、本気で値段抑えようとすれば1本5000円くらいで作れます。ジャンクのボディとか買ったりすればいいので。
しっかり作れば実用出来る程度のものはできますよ。
自作好き、DIY好きの方は一度やってみるのもおすすめです。
大変ですけどねー。