Mac Mojaveをクリーンインストール DTM関係への影響は

日記

4年くらい前にメインで使っていたWindowsが壊れてしまいまして。
その際にパソコンの購入を考えていましたがWindows機を買う時って、メーカーを選んだりCPUやメモリを選んだり、
もちろん価格もいろんなサイトを探し安いところを探したり・・と色々考えることが多いんですね。

あれこれ選べる、というのも確かに魅力的ですがメインのパソコンの故障、それも完全に電源が入らないという自体に
かなり心身を消耗していた僕はいっそのことMacに以降しようかな、と考えていました。(あと、当時出たばかりのWindows10が評判悪く、嫌だったのも理由の一つですが・・・)

そこでiMacを購入したわけです。最初は馴れず使いづらかったですが、馴れてくるとますます使いやすい。

すっかりMacを愛用するようになりましたが、それから数年たちました。SierraだったOSもMojave、さらにはついこの間Catalinaなで出ました(我が家はまだMojaveですが)
アップデートも無料ですし、まあ簡単にアップデートできますからどんどんアップデートしてました。DTMやDAW関係の対応が確認取れたらですが。

OS上書きインストールは遅くなる

markusspiske / Pixabay

最近のMacやアプリなんかは優秀ですから、割と負荷が高いようなものを結構サクサク動きます。
フルオーケストラの曲なんかをプラグインガンガン動かしても平気だったりしました。

しかしですね、使っていくうちに「あれ、なんか遅いな。」と思うことが増えました。
それだけでなく妙な不具合も増えてきました。

・Cubaseが起動が遅い(10分以上かかる)
・起動しても音が出ない、フリーズしている
・Cubaseが終了できない。
・Photoshopが起動しない。
・GoogleChromeがものすごく遅い。

それからCubase以外でも「アプリの終了(強制終了も)ができない」「文字を打つ時にラグが酷い」などとOSでも不具合が目立ち始めました。

原因はなんなんだろうと調べるとどうも「MacOSの上書きインストールが原因かも」ということがわかりました。

どうやらOSがアップデート(特にメジャーアップデート)した際、上書きアップデートではなくクリーンインストールの方が安定する、という情報を読みました。
さらに調べていくうちに
「アップデートは必ずクリーンインストール」
「調子が悪くなったらクリーンインストール」
「なんなら年に一回クリーンインストール」という人まで見つかりました。

クリーンインストール。つまり、一度コンピュータを初期化しまっさらな状態からOSをインストールする方法です。
あの買ったばかりの新品の快適さを取り戻せるらしいですが・・。
Windowsの時にバックアップを取っていたのにも関わらず、原因不明のエラーで復元できなかったことがあったのがトラウマになっていて、
初期化と聞くとかなり怖いです。

それ以来、大切な写真は外付けのHDDに保存プラスGooglePhotoに全て保存してあります。
音楽はCDはあるし、だいたい今ではSpotifyを契約してるので消えてしまっても問題ないです。
あとはDTM関連。作った音楽やKontakt音源はそもそも外付けHDDに入れてあります。プラグイン系は面倒だけどまたインストールすればいいし・・。

どのみち調子が悪く使えないから初期化してしまえ、と踏み切ることにしました。

「TimeMachine」でバックアップをとる

Windowsではバックアップで苦い経験をした人も多いと思いますが、Macでは『TimeMachine』というバックアップアプリが最初から搭載されていて、
これがかなり優秀です。

使い方は公式サポートにあります。

保存先の外付けHDDはMacに対応していればなんでも大丈夫だと思います。
僕はこれを使っています。

このTimeMachineでのバックアップは基本的には全てバックアップされます。
つまり、新しいMacや初期化後のMacで復元すると全く同じ状態に復元されます。
データファイルはもちろん、インストールしたアプリ、ブラウザのお気に入りや、設定まで復元されます。
DTM関係ではプラグインやエフェクトも(VST、VST3ともに)完璧に復元出来ました。プリセットも復元されてましたが、僕の場合はプリセットは外付けに保存してたので確認が必要かと思います。
Cubaseのプリセットは、Cubaseのみ再インストール(Cubaseは公式で再インストールを推奨していたため)したので消えてしまいました。(こちらも外部に保存しておきました)

実際にほぼ全てバックアップできると思いますが、ライセンス関係はプラグインやアプリのメーカーによって異なるので注意が必要です。

初期化+インストール

バックアップも取りましたので実際にクリーンインストールを始めます。
しかし、2019年11月21日現在、最新のOSはCatalinaです。

ただ、CatalinaがDTM界隈ではあまり評判が良くなくCubaseは最新版で動くものの、
その他プラグインが微妙ということでアップデートは控えます。

と、なるとクリーンインストールのやり方を考える必要があります。
通常なら一度最新のOSへアップデートしてからその後クリーンインストールするとありますが、Catalinaにはアップデートしたくないため、
一度外部メディアにMojaveのインストールディスクを作成し、そこから起動、インストールする方法にしました。

手順

  1. TimeMachineにてバックアップを作成
  2. USBメモリにMojaveのインストールメディアを作成する
  3. MacをUSBから起動 ディスクユーティリティーを起動する
  4. Macintosh HDを初期化
    参考 USBメモリなどの外部メディアに作成したインストールディスクを使ってmacOSをクリーンインストールする方法 (https://decoy284.net)
  5. MacOS(Mojave)をインストール
  6. TimeMachineより復元
    参考 macOS Mojave クリーンインストールのガイド|移行アシスタントを使った復元手順 (hotaru’s terrace
  7. Cubaseを再インストール(Cubaseユーザーのみ)

という感じです。細かくはいろんなサイトがすでに紹介していますので書きません。

発生したトラブルと解決法

実際に作業を進めていくと様々なトラブルも多かったです。

初期化、クリーンインストールまではあっけなく終わりました。1時間もかからなかったと思います。そして復元を始めていくわけですが、そこからトラブルが多かったです。そのトラブルの実例と解決方法を載せておきます。

移行アシスタントが上手くいかない

いきなりあせりました。上の記事のとおり移行アシスタントを始めたのですが、
移行が完了しました、とは出るもののまったくデータなどが反映されておらず、工場出荷時に戻したような初期のままでした。ユーザー名のみ引き継がれていました。

なんどかやり直しましたがどうやら「容量を計算中・・・」という画面のとき計算が終わるのを待たずに次に進むと駄目なようです。
しかし、計算にかなりの時間がかかるため、放置しているとスクリーンセーバーやスリープに入ってしまうのか、「移行できませんでした」とエラーが出てしまいます。

なので設定よりスクリーンセーバーやスリープをOFFにしたところ上手くいきました。

外付けHDDが認識しない

移行が成功した後、外付けHDDが認識しませんでした。
しかし、TimeMachineの方のHDDは認識してました。

認識しないほうのHDDは「NTFS(WindowsNT系のフォーマット形式)」でした。

原因はNTFSをMacで使えるようにするアプリをSierraのときに入れていましたがなぜかアップデートをしたら使えなくなったようです。
普通なら書き込みはできなくても読み込みはできるはずなのですが、ディスクユーティリティを使ってもマウントすらできませんでした。

結局、NTFS for Mac Mojave Edition (Paragon Software):有料アプリ を入れることで認識しました。機会があったらフォーマットしなおさないとダメですね。

オーディオインターフェースが認識しない

オーディオインターフェースが認識しませんでした。
これはアクセスの許可で直りました。

「システム環境設定」から「セキュリティとプライバシー」でそれっぽいものを許可します。

細かいトラブルはあったものの、解決は簡単でした。
このあたりもMacの便利なところです。

DTM関連の状況

肝心のDTM関連への影響ですが、戦術のとおりCubaseは公式で移行アシスタントより再インストールを推奨してますので、移行アシスタントで移行はしてたものの起動はせず、一度アンインストールしてからインストールしなおしました。
ライセンス関係もまったく問題なくすんなりとインストールできました。初回起動は初期設定ファイルの作成もあるので時間かかりますが問題なく起動できました。

プラグイン関係は僕の持っているものでだいたい検証しましたが問題なく移行できました。
いくつかシリアルの入力を求められたものはありました。

あとは、使っている人も多いと思うAdobe製品。こちらも問題なく起動できました。

クリーンインストールの効果

そしてクリーンインストールが完了し、その効果ですが見違えるように変わりました。
まずMac自身の起動や再起動などが早くなりました。Macの機能(Finderや文字入力や環境設定アプリの起動など)は新品同様爆速です。今までは数分かかっていたのですが・・。

Cubaseやアプリの起動もかなり早いです。Cubaseなど今まで起動してからシャワー浴びても起動が終わってないことすらありました。(その上音が出ず再起動が必要だったり。)

Cubase以外では僕がよく使うAdobe系もOfficeも体感的に動きが早くなりました。
特に顕著なのがGoogleChrome。これはものすごく早くなりました。

クリーンインストール結果ですが何一つ失う物は無く、快適な環境を取り戻すことができました。
特にクリエイターは作業環境の快適さは作業に直結するので、もしMacの調子が悪いと悩んでいるならオススメです。

もちろんバックアップはしっかり取った上でお試し下さい。

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