「CAGEDシステム」CAGEDシステムについて 「CAGEDシステム」マイナーコード
今までにメジャーとマイナーを作れるようになりました。
となると次はもちろんセブンス系です。
コードをオシャレにしたり、進行感を強めたりするセブンスコードは現代のJ-POPでは特に必須です。
まず、セブンスコードがどんなコードか紹介していきます。
セブンスコード
セブンスコードとは今までのメジャーとマイナーとは違い4和音となります。
3和音のメジャーとマイナーにオシャレにしたり進行感を強めたりと、色々な雰囲気を足すことができます。
とりあえず頻出の覚えて欲しいセブンスコードは4種類(本来はセブンスコードは全てで8種類)あり、それぞれ紹介してきます。
メジャーセブンス
メジャーコードに7thを重ねたもの。シンプルなセブンスコードです。メジャーに深みというかきらびやかな雰囲気が足されます。
ドミナントセブンス(単にセブンスコードとも)
4和音のダイアトニックコードのドミナントにつくこちらのドミナントセブンス。メジャーコードに♭7thを足します。
ドミナントセブンスからトニックへの進行は非常に進行感が強く(強進行)、自然で美しいコード進行を作ることができます。
また、セカンダリードミナントでも必須のコードになりますのでしっかり覚えましょう。
マイナーメジャーセブンス
マイナーかメジャーかややこしいですが、「(C)マイナーコードのトライアド」に「メジャーセブンス(7th)」を足すと覚えてください。
使いどころも難しくあまり使われているのを見ないですが・・。
マイナーセブンス
マイナーに短7度(♭7th)を足したコード。こちらはとても頻出です。メジャー、マイナー共に4和音のダイアトニックにもあるので覚えましょう。
まとめ
と、いうことでセブンスコードがどのようなコードが読み解きました。
基本的には「7度の音」を足すのがセブンスコード。7度の音というのは逆に考えると「ルートの一つ下」になります。
しかし、そのまま一番下のルートを下げてしまうとコードが変わってしまいます。
なのでルート音が2つ入っているポジションを選び、上のルート音を下げてセブンスコードを作ります。
基本的には全てのポジションにオクターブ上のルートが入っています。
それをメジャーセブンス・マイナーメジャーセブンスなら1個左へ、
セブンス・マイナーセブンスなら2個左へと動かすだけ。
分かりやすくCメジャーのAポジションで説明します。
こちらがCメジャーのAポジション。これをセブンスコードへ変換させたいときは、3弦の5fがオクターブ上のルート。
これをセブンスに変えたいときは2個左に動かす、つまりセーハしている人差指で押さえる(つまり薬指を離す)。
メジャーセブンスにしたい時は半音(つまり1個左へ)動かすのでこうなります。
とても簡単ですね。Aポジションだけでなく、他のポジションも全く同じ要領でできます。
例えば、CメジャーのCポジション。いつもCですね。
こちらの場合はどうでしょう。
オクターブ上のルートは2弦にありますが、1Fですので半音下げて(押さえてる指を離して開放弦を鳴らすことによって)セブンスは作れても、メジャーセブンスは無理そうです。
こういった場合にはやっぱりCAGEDシステムを利用し別のポジションを使うことになります。
この場合には先述のAポジションがベストですね。
ではマイナーセブンスとマイナーメジャーセブンスも見ていきます。
仕組みは全く同じで、オクターブ上のルートを
マイナーメジャーセブンスなら1個左へ、
マイナーセブンスなら2個左へと動かすだけ。
前回作れるようになったマイナーコードからオクターブ上のルートを見ていきます。
それぞれCマイナーのAポジション・Eポジション・Dポジションです。
どう見てもDポジションは使いにくそうです。実際ほとんど使われません。
なのでAポジションとEポジションを見てみます。
Cマイナーセブンス Eポジション Cマイナーメジャーセブンス Eポジション Cマイナーセブンス Aポジション Cマイナーメジャーセブンス Aポジション
この4つは押さえやすくかなりよく使います。
コードブックに載っている他のコードも大体はこの形になっています。しっかり覚えましょう。
特にマイナーセブンスは頻出です。押さえやすくていいですね。
と、いうことでセブンス系のCAGEDシステムを紹介してきました。
これでメジャー、マイナー、そしてセブンスとかなりのコードをCAGEDシステムで作れるようになったと思います。
しかし、コードはまだまだたくさんあります。シックスもあるしテンションコードも・・・。
ゆくゆくは全部紹介したいところですが、莫大な量になりますのでとりあえずはここまで。
ここまで読み進めて理解を深めた人ならわかってきたと思いますが、あとは音を足したり引いたり、または上げたり下げたりするだけです。
コードは基本的にはメジャーコードから上げ下げ足し引きして作られています。何も一個一個覚えていく必要はないんです。
マイナーを作りたければ3rdを半音下げる。下げられなかったらCAGEDシステムでポジションを変える、とポジションを変えていき目的のコードを目指していきます。
CAGEDシステムの真骨頂はスケール
ここまで書いてきて、「CAGEDシステムって便利だなー。どんなコードも作れるんだ!」と思ってくれていたら嬉しいのですが、
実はCAGEDシステムの真骨頂はスケールにあります。
どういうことかというと各ポジションと様々なスケールがリンクしており、Cポジションならキーが変わっても運指は変わらないんですね。
なのでキーそれぞれにスケールの運指を覚えなくてもポジション別に5パターン覚えてしまえば全部のキーのスケールが網羅できてしまうということ。
文字で書いていても分かりにくいのでこれもいずれ詳しく書きたいと思います。
※この理論は僕が学んできたものを僕なりにアレンジしているものです。他の正式な理論とは少し相違などもあります。