「頭出し」について

音楽

サウンドエンジニアや他の人にミックスやマスタリングを依頼する際、
「”頭出し”をお願いします。」と言われたことがある人も多いと思います。

実際、ほとんどのエンジニアは「頭出しをするように」とクライアントへお願いしているかと思います。私も依頼を受ける時には「頭出し」をお願いしています。

では頭出しとは何なのかちょっと解説したいと思います。

頭出しとは

頭出しとは「空白部分も含め録音した音がオケやトラックと合っている状態」を作ることを言います。
つまりオケやトラックと一番先頭、頭をそろえれば自然と各ボーカルトラックなどの出だし歌いだしのタイミングが合う状態です。

中にはボーカルをワンテイク一発録り、なんて人もいるかもしれませんが、
実際にはそんな人はなかなかいないと思います。

なんどもテイクを重ね選りすぐりのパートを集めてボーカルなりその他楽器なりを完成させることがほとんどですね。

それらをバラバラにファイルに書き出し、ミックスを依頼するためにエンジニアに送ると、エンジニアにはどの部分をどのタイミングで配置したらいいかわかりません。

秒数や歌詞などで指定してもらえば分からなくもないですが、かなり膨大な作業になりますし、歌い手、作り手の想像したイメージと少し違ってしまうことがほとんどです。
と、いうのも音楽においてタイミングというのはかなり大事な要素になります。これが10分の1秒ずれているだけで印象が変わってしまうこともあります。

 

これを正しいタイミングに再配置するのは実は至難の業。

ならどうしたら良いかというと、空白部分も含めて一本で書き出す必要があります。

無音部分も含め書き出すことで各トラックの頭を揃えると自然と正しいタイミングで発音する。

では実際にどのようにして頭出しをすればいいかというと、
各DAWやバージョン、グレードによって異なるため自分の使用しているDAWのマニュアルを参照するか、検索(○○ 頭出し などで検索すると解説しているサイトがすぐに見つかります)などで調べるようにお願いします。

参考サイト

 

 

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