狂気のロクリアン
|音楽理論のお話
モードって知ってます?
音楽理論の解説記事ではなく単なる日記なので細かい事は書きませんが、
音楽理論の中にはコードつまり和声とモードつまり旋法ってのがあるんです。
ま、簡単に言うと音階・スケールの事ですね。
ギタリストとかにとってはおなじみだと思うんです。メジャースケールとかマイナースケールとか。
モードジャズとかでは名前が変わってイオニアンモードとかイオニアンスケールとかって言われたりもしますね。
その中で音楽理論家たちを悩ませているのがロクリアンモード・ロクリアンスケールなんです。
ピアノの鍵盤の「シ」から7個ポンポンと順に弾いていけばBロクリアンスケールとなります。
Cロクリアンは
これがマジで使いづらい。苦行と呼べるレベル。
僕も今までの人生で1回だけ使ったことがあります。とはいえ2音目を半音下げましたが。
楽器ができる人はぜひとも一度弾いてみて貰いたいんですけど、これで作曲しろっていうのか!って怒るレベルです。クレイジーです。
伝説のロクリアン正岡
そんな頭おかしいロクリアンだけを専門にする作曲家がおります。
ロクリアン正岡氏です。
現代音楽の作曲家ですが、このロクリアンを使ってだけ作曲しているんですね。
どんなもんか・・・。
若かりし僕は検索しました。
すると出てきたのがこれ。
ロクリアン正岡さん作曲の無伴奏人体ソナタです。
完全に頭がおかしい。
つーかロクリアン関係ないし。
ロクリアンスケール自体難しく難解な音階というイメージがありましたが、ロクリアンスケール=頭おかしい、というイメージを作ってしまったのが上の無伴奏人体ソナタですね。いや、ロクリアン関係ないけどさ。
挽回させて頂きますと、普通の曲も作ってます。普通にとか言ったら失礼ですが。
これなんか素晴らしいですよ、よくもまあロクリアンでここまでできるなと。尊敬します。
個人的に好きなのは「柴犬賛歌」です。
楽譜を見ていたらこんなのを見つけて思い出しました。