ジュンさんと音楽理論

ジュンさんと音楽理論「和声法初級」 9 機能和声-ケーデンスと3コード

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2016/09/11

登場人物紹介

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ジュン 27歳
音楽理論の先生。本来は週末編曲家。
音楽理論は必要ない派のミュージシャンとよく喧嘩する。
音楽理論の便利さを説くために活動しているが、なんせ気が短いのでなかなか上手く事が運ばない。

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あーちゃん 17歳
音楽理論を教わっている生徒。他人とケンカはしないが、勝手にプリンを食べられるとすごく怒る。

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ひさし 18歳
音楽理論を教わっている生徒。こう見えて意外と心が広く滅多なことでは怒らない。

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ひさし
うおおお・・・・

あーちゃん
どうしたの!?プルプルしちゃって!?お腹痛いの?

ひさし
違う、違うよ。この間先生にダイアトニックコードについて教えてもらったでしょ?

あーちゃん
キーのスケールから作ったコード群のことね

ひさし
俺も予習しとこうと思ってさ、この間見たのはCだけだっただろ。だから全部のキーの一覧表を作ったのさ。


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あーちゃん
うわ!凄い!!

ひさし
なかなか凄いでしょ?1日丸つぶれ!


ひさし
それでさ、せっかく作ったからいろんな曲のコードと見較べて見たんだよ。そしてら、7とか9とか付いてはいたんだけどほとんどの曲がこのダイアトニックコードを使って作られてたんだ!

あーちゃん
7とか9とかって確かみたらしだんごの4和音のことだったよね!

ひさし
そうそう。そう言った4和音を抜きにして考えると、上の一覧表に当てはまるコードが多かったんだよ!

あーちゃん
やっぱりこのダイアトニックコードは作曲の大事ななにかを持ってそうだね。


 

ジュン先生
悔しいけど褒めてやろう。


ひさし
先生!!

ジュン先生
よく作ったな、この一覧表。

ひさし
初めて褒められた!


ジュン先生
せっかくだからこの一覧表を使って今日は教えるとしよう。ひさしが気づいたように調性音楽はこのダイアトニックコードを基本に和声が作られている。もちろん、4和音やその他のコードなどもたくさん使われているが、元をたどればこのダイアトニックコードなんだ。つまり、楽曲の骨組み、土台と言ったところかな。


 

ジュン先生
そして今日はこのダイアトニックコードを使って作曲をしていこうと思う。

ひさし
作曲!やっと来た!!

ジュン先生
といっても曲のもっとも小さな単位だけだ。

あーちゃん
もっとも小さな単位?小節の事?

ジュン先生
んー、小節よりも大きかったり小さかったりするから何とも言えないけれど、音楽理論的には一番小さいのは「ケーデンス」だ。


ひさし
ケーデンス?聞いたことないです。

ジュン先生
このケーデンスとはな、和声が安定した状態から進行し、不安定な状態や緊張を経て再び安定する。このひとまとまりの事をケーデンスと呼ぶ。

ひさし
なんのこっちゃわかりません。

ジュン先生
だと思った。ちょっと聞いてみよう。




ジュン先生
なんか妙にしっくりくるだろ?

あーちゃん
なんか安定しているというか、安心するというか・・・。


ジュン先生
実はコレ、C-F-G-Cという順番でコードを並べたんだ。ちょっとダイアトニック一覧表でこの3つを見てみなさい。

ひさし
なんと!1、4、5!また1、4、5じゃないですか!

ジュン先生
そう。このⅠⅣⅤはそれぞれ「トニック」「サブドミナント」「ドミナント」という機能を持っている。これがコードを作るときにとっても大事な要素だ。


 

ジュン先生
トニックとはそのキーに対して「安定」感を与えるコードだ。サブドミナントは「やや不安定・やや緊張」、ドミナントは「不安定・緊張」の機能を持つ。和声がサブドミナントやドミナントを演奏しているとき、聞き手は早くトニックへ戻りたい、安心したいという気持ちを感じる。そしてトニックへ戻った時、聞き手は安心してホッとする。完結感を覚えることもある。これを何度も繰り返して曲は形成されているんだ。


ジュン先生
そしてこのような和声の進行を「コード進行」と呼ぶ。また、トニックからサブドミナントやドミナントを経て再びトニックへ戻ることを「解決する」と言うことが多い。そして、例のⅠ、Ⅳ、Ⅴの3つは「3コード(スリーコード)」と言って、曲の核を担う3つのコードだ。親コードと言ったりすることもある。だからダイアトニックを見るとこの3つだけはmマイナーがついてないんだ。


 

あーちゃん
親コードってことは残りのコードは子コードですか?

ジュン先生
感覚的にはそうだ。でも「代理コード」と言った方が音楽理論的だな。その名の通り、代理コードは親コードの代理をできる。さっきの音源を例にすると、C→Dm(代理コード)→G→Cなどと使えるわけだ。

ジュン先生
このトニック、サブドミナント、ドミナントと安定、不安定の概念は作曲においても音楽理論においても非常に重要だ。もっとも重要と言っても過言ではない。絶対に理解するように。音楽というのはトニックからサブドミナント、ドミナントへ進行しまたトニックへ解決するという循環を何度も繰り返している。曲にはさまざまなコードが出現するが、大元をたどれば極端な話この3コードの代理だったりそのまた代理だったりするんだよ。

ジュン先生
そしてこの進行にはとあるルールがある。

ひさし
でた!音楽理論お得意のルール!

ジュン先生
まあまあ、黙って聞きなさい。簡単なことだ。基本的に順番はトニック→サブドミナント→ドミナント→トニックへ解決、ってのが基本だ。
まあ、物によってはトニックから直接ドミナントへ行ったり、トニックの連続だったりと同じ機能を連続させてもOKだ。そう考えると順番はかなり自由だと言っていい。

あーちゃん
適当に並べてもいい、という事ですか?

ジュン先生
まあ、その時によってだな。ただ、やってはいけないことが2つだけある。

ジュン先生
それは「ドミナントからサブドミナントへ進行すること」「代理コードから同じ機能を持つ3コードへ進行すること」の2つだ。

ひさし
つまりどういうことですか?

ジュン先生
つまりは「C→G→F→C」はダメだ。ドミナントからサブドミナントへ進行してしまっている。後者についてだが「C→Em→C」はよろしくない。まあ、実際は結構みんな使ってはいるんだけど、本来は禁則進行と呼ばれやってはダメな事と覚えておいてほしい。

ジュン先生
また、ドミナントってのは不安定でどうしてもトニックへ行きたがる性質をもつ。だからドミナントからトニックへ進行するとすごい安心というかすっきりするんだ。この動きを「ドミナントモーション」と呼ぶ。

ひさし
解決だの不安定だのなんだかピンとこないです。

ジュン先生
慣れるまではなんのこっちゃわからんかもな。よし、例えで教えてやる。ケーデンスはウ○コだ。

ひさし
ウ○コ??

ジュン先生
そう。ウ○コ。

あーちゃん
・・・・・・。

ジュン先生
トニックを平常時。つまり安心してる状態。サブドミナントをパンツを脱いだ状態。ドミナントをウ○コ真っ最中を考える。するとトニック→サブドミナント→ドミナント→トニックのごく一般的なケーデンスは、平常時→パンツ降ろす→ウ○コする→平常時(パンツを履く)というごく普通の事だろ?

ひさし
なるほど。

ジュン先生
例えばトニック→サブドミナント→トニックという進行も良くあるが、これは平常時→パンツ降ろす→やっぱり出なかった、みたいな感じだ。つまり平常時はもっとも安定・安心している状態。パンツ降ろしてるときはやや緊張気味、ウ○コ中はもっとも緊張している状態というわけだ。ドミナントモーション、つまりドミナントがトニックへ行きたがるのはさっさと出してパンツを履いて安心してしまいたいという気持ちだな。

あーちゃん
わかりやすい・・ですけど・・・。

ひさし
先生!じゃあトニックからパンツ降ろさずにドミナントへ行ってはダメなんですか?

ジュン先生
ダメじゃない。我慢できなかったんだろうな。だからトニックからドミナントへ行くとすごくビックリする。あと、ドミナントからサブドミナントへ進んではいけない理由は、トニックからサブドミナント、ドミナントと進みまたサブドミナントへ戻りたいとするだろう?でもすでにパンツは降ろしてあるのでこれ以上パンツは脱げない。つまりサブドミナントへは進めない。ってわけだ。

ひさし
じゃあトニック→ドミナント→サブドミナント→トニックは?

ジュン先生
もう、漏らしたんだから今さらパンツ脱いだって仕方ないだろ?だからトニック→ドミナント→トニックへと進んで平常時を装うんだ。

ひさし
へっへっへ!こりゃいいや!!

あーちゃん
もう!それで先生?代理コードから3コードへ進行してはいけない理由は?

ジュン先生
代理コードは子供みないなもので3コードは親コードと言っただろ?子供の喧嘩に親が出てくるような感じですごくみっともない。これ以上は小難しい話になるのでこういうニュアンスで覚えておいてもらって構わないよ。

ひさし
先生、例えばEmからFに行くのは良いの?代理コードから3コードだけど?

ジュン先生
それは問題ない。Emはトニックの代理、Fはサブドミナントの親だからな。問題ないよ。

ジュン先生
よし、ケーデンスと3コードについては以上だ!テストするぞ!

ひさし
よしきた!

ジュン先生
3コードを使ってケーデンスを作れ!キーはCメジャーだ!

あーちゃん
C-F-G-C!

ジュン先生
それぞれ機能を答えろ!

ひさし
トニック、サブドミナント、ドミナントからのトニック!

ジュン先生
ドミナントからトニックへ行くことを?

あーちゃん
解決する!

ジュン先生
解決すると聞き手はどう思う?

ひさし
安心する!安定する!

ジュン先生
ではやってはいけないことは?

あーちゃん
ドミナントからサブドミナントへの進行!代理コードから3コードへの進行!

ジュン先生
よし、良いだろう!じゃあ、宿題を出す。

ひさし
宿題ですか?

ジュン先生
ダイアトニックコードを使って作曲してこい。

あーちゃん
作曲?!もうですか?!

ジュン先生
そうだ。ただしルールを設ける。

①ダイアトニックコード以外のコードは使用禁止
②キーはCメジャーとする
③4和音の使用は禁止。トライアドのみで作る事。
④リフやメロディの付加は禁止。コードのみで作る事。
⑤禁則進行を使って時点で死刑とする。

ジュン先生
以上だ。使用楽器は得意なもので構わない。それに数秒程度の短い物で良いからな。はっきり言って相当限定されてくるぞ。しっかり安定と緊張の使い分けがキモとなる。

ひさし
よっしゃ!がんばろう!ギターでやるぜ!

ジュン先生
二人とも合格したら初心者卒業を認めてやろう。次からは中級だ!

あーちゃん
中級・・・!

ジュン先生
作曲の実践的な部分に入ろうと思う。だから頑張れよ!

あーちゃん
はい!!

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今回はケーデンスについて学びました。音楽が進行するわけはトニック→サブドミナント→ドミナント→トニックと安定と緊張を繰り返しているからです。
これは和声学でも特に重要な分野になりますので、しっかり理解しましょう。
そして今回で初級編は終わりです。次回から中級編へ入ります。
そのためにもトライアドでしっかりコード進行を作れるようになるのが初級編卒業の試験です。2人に出された宿題をできるならやってみると実力を知るいいきっかけになります。

よろしければチャレンジしてみてください。

 

 

 

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